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ここはチビパパの仕事部屋です。


by Entre_Preneur
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 大企業においては平成20年4月より日本版SOX法(J-SOX法)の実施が義務付けられている。

[目的]
 企業活動において、事業経営の有効性と効率性を高め、財務報告の信頼性を確保し、コンプライアンス(Compliance、法令遵守)を促すことによって、健全な経営を図ることを目的とする。
 ①業務プロセスの標準化→業務の有効性と効率性の強化
 ②月次決算の精度向上とスピード化→財務報告の信頼性強化
 ③職務と権限の明確化→コンプライアンスの遵守体質の強化

[中小企業にも求められる]
 大会社と取引がある中小企業にも内部統制の整備は不可欠であるし、金融機関などが与信管理のために内部統制の状況説明を求めてくることも考えられる。中小企業においてはその会社の状況を踏まえて出来るところから取り組んでいく必要がある。
 例えば、大会社では設計図を厳重な管理下においているのに、それを下請企業に渡したとたんに担当者以外の人にも見られてしまうようでは、意味がないし、そのような会社に下請けを出さないようになるのは当然である。だからといって、下請企業も網膜認証システムの扉を設置しなければならないわけではない。ここにいろいろな創意工夫が出てくる。
 業務担当者は固有の事情や緊急時の対応などをこなしているが、そのノウハウが担当者の頭の中にのみ暗黙知としてあると、他人からは見えない。また、有能であればあるほど特定の担当者に業務が集中しているケースがある。こういったローカルルールをこの際、正規のルール化にしてはいかがでしょうか。

※SOX法 : 法案を連名で提出したサーベンス(Sarbanes)上院議員とオクスリー(Oxley)下院議員の名に因んで『Sarbanes Oxley Act 』と呼ばれる。正式には『Public Company Accounting Reform and Investor Protection Act of 2002 』(上場企業会計改革および投資家保護法)といい、1990年代末から2000年代初頭にかけて頻発した不正会計問題(エンロン事件、ワールドコム事件)に対処するため制定された。
# by Entre_Preneur | 2007-07-07 00:00

売れる仕組み

 『とにかく、何でもいいから売上を上げてこい!』という号令しかかけられない勘と経験と度胸だけのKKD営業部長はいまだにいる。勿論、売上は大事だが、売上はあくまで結果である。本来、営業の仕事は「お客の悩みや問題点を見つけ出して、自らの持つ影響力を駆使して解決していくこと」である。
・勘(K)・・・営業活動に計画性が乏しい。
・経験(K)・・・古き良き時代には立派にやっていけた。
・度胸(D)・・・出たとこ勝負の営業タイプ。

○ V字回復を達成した中小企業の7つの共通点
① 自社の売りモノがしっかり認識できている。
② 顧客志向の販売体質が確立されている。
③ 既存客への維持管理が徹底され、浮気が極端に少ない。
④ 新規開拓手法の原理原則を理解し、実践されている。
⑤ 顧客とのコミュニケーションが組織的かつ計画的である。
⑥ 結果責任の追及会議でなく、作戦会議になっている。
⑦ 社員教育に熱心で、躾から販売方法まで指導できている。

○ 売れないのではなく「売れる仕組み」が無いだけだ!
① 販売戦略
 ・商品・・・何を売っているのか?(何を買っていただいているのか?) 
 ・顧客・・・誰に売っているのか?(誰に買っていただいているのか?)
 ・方法・・・どのように売るのか?(どのように買っていただくのか?)
② 販売活動
 ・得意先管理・・・何のための得意先管理なのか?(購入の前後)
 ・活動管理・・・営業の何を管理するのか?(結果か原因か)
 ・付加価値管理・・・お土産は何にしようか?(心待ちにされているか?)
③商品を売るから顧客が離れる!

○ 顧客の棚卸しと売る相手の明確化
 棚卸しは在庫の棚卸しだけではない。既存客の棚卸しも必要。
① 生きた客・・・取引継続中
② 眠った客・・・取引途切れがち
③ 死んだ客・・・一定期間以上、取引停止中

○ 新しい市場・顧客へのアプローチ方法
① 人脈づくり
 ・日常活動での出会い
 ・自社イベントでの出会い
 ・異業種交流会や勉強会などでの業務外での出会い
② 自社への動員集客企画
 ・集客イベントの目的
 ・集客イベントの内容
 ・動員集客方法の検討
③ 次回面談計画
 ・アポイントメントの達人
 ・面談目的の明確化
 ・小さな約束、小さな仕事
④面談後のフォロー企画
 ・サンキューレターの活用
 ・途中連絡の重要性
 ・信用と信頼の獲得
⑤上記ステップの繰り返し
 ・小さな信用、信頼→中くらいの信用、信頼へ
 ・中くらいの信用、信頼→大きな信用、信頼へ
 ・成功するまでやり続ける

詳しくは『売れるしくみのつくり方』 著者:山口雅人著 発行:日新報道 


 
# by Entre_Preneur | 2007-07-05 00:00

中小企業の管理会計

1、管理会計の定義;管理者の管理活動を支援するための会計。ここに管理とは、組織の目的を達成するために行動方針を作成(計画、planning)し、その実行に必要な手立て(統制、control)を行うこと。

2、財務会計との比較
・財務会計・・・確定した実績に関する情報であり、要約された情報である。開示する情報の内容などは会計基準、法令などにより規制されている。
・管理会計・・・未来の予測情報が必要で、集約された情報だけでなく、より詳細な情報が必要となる。基準や法令などの規制を受けない。

3、経営分析
・収益性分析
・安全性分析
・回転期間
・債務償還能力:インタレスト・カバレッジ・レシオ(interest coverrage ratio)=(営業利益+受取利息・配当金)÷支払利息割引料
 銀行との間でこの比率が1、2以下になったら利率を見直すという契約になっている場合がある。
・成長性

4、利益計画
 利益計画とは、目標利益をいくらにするか、そしてこれをどのように実現するかを計画すること。中小企業においては利益の概念を経常利益と役員給与の合計額とする考えもある。
 利益計画の手順・目標利益の設定
・販売費及び一般管理費の見積り
・売上総利益から逆算した必要売上高の決定
・必要売上高の妥当性の検討(営業部門予算との比較検討)
・販売費および一般管理費の再先頭
・実行
・予算と実績との比較、原因の分析

 利益計画の重要事項
・ともかく計画すること(始めの一歩が大事)。
・始めは精度にあまりこだわりすぎない。
・評価を行うときに当初の目的以外のものを用いない。
・本来の目的と正直に向き合う。

5、資金計画とキャッシュフロー
・資金計画は何月何日に支払があるので、支払日までにどのようにして資金を用意するかを計画すること。
・キャッシュフローの目的は、対象となる会計期間にの資金状況を明らかにすること。
・キャッシュフロー計算書は、資金繰りの実績を示す。併せてキャッシュストック計算書を作成すると企業の実態が良く分かる。
・資金繰り計画表を作成する。

6、予算管理
・差異分析により責任を明確にする(共通費を管理不能費と管理可能費に区分して管理不能費を配賦しない)。
・予算は努力目標である。
・達成する活動、機能、金額の相互関係を調整する。

7、設備投資予算
 単純資金回収期間法・・・毎年の現金流入額で何年で投資額が回収できるかを計算し、その期間が望ましいものであるかによって判断する方法。

8、適正在庫
 ABC分析をする。ABC分析は在庫管理だけでなく、販売管理、人事管理、工程管理、原価管理などあらゆる分野の管理に応用される。

9、販売管理
 売上高予算の達成だけでなく、販売利益の大小、時間当たりの利益及び利益率の測定と評価、共通費の負担割合の配賦基準の作成を行う。

10、管理的発想
・管理的発想とは、制度にとらわれない。
・税金計算の利益とか所得だけが正しい利益とは限らない。
・目的が大切であり、全ての支出は目的を持った投資である(目的に合った支出だったかの検討が必要)。
 



 
# by Entre_Preneur | 2007-07-04 00:00

信託法改正

 信託法が84年ぶりに改正されたことにより、信託の利用機会が大幅に拡大され、多様な信託類型が可能になった。
・受託者が信託目的の達成のために、必要な一切の行為をする権限を有することを明確化
・信託の設定段階から委託者の債務を受託者が信託財産によって履行する責任を負う債務とすることができることを明確化
・信託受益権の証券化を一般的に認容(受益証券発行信託)
・受託者の責任を信託財産の範囲に限る制度を創設(限定責任信託)
・委託者が自ら受託者となる信託の創設(自己信託)※
・受益者の定めのない信託の創設(目的信託)
・多数決による受益者の意思決定の許容
・負債の信託が可能(資産と負債を併せて信託することを事業信託という)

 税制では原則として現行の受益者課税(パススルー課税)を維持するも、信託を利用した租税回避に対する措置が講じられた。

※平成18年12月8日に成立した新・信託法は附帯決議において、自己信託の適用は新・信託法施行後、1年間凍結された(その間に周知を図ることと、会計上および税務上の取扱いを検討する)。
# by Entre_Preneur | 2007-07-03 00:00

環境会計の意義と効果

①環境会計の意義

 環境会計は持続可能な発展を目指して、社会との良好な関係を保ちつつ環境保全への取組みを効率的かつ効果的に推進していくことを目的とし、環境保全のためのコストとその活動により得られた効果を、可能な限り定量的(貨幣単位あるいは物量単位)に測定すること。

○貨幣単位での測定

 環境保全コスト(どれだけのコストを環境関連へ投資したか)
  ・・・汚染防止装置、エネルギーの効率化、廃棄物リサイクル、グリーン購入、販売製品のリサイクル、環境教育、環境保全に資する製品開発、地域住民への基金づくり、土壌汚染の除去など

 環境保全にともなう経済効果(環境保全コストをかけた結果の収入、経済的効果)
  ・・・リサイクル事業収益、エネルギー費用削減、省資源による費用削減、、リスク回避など

○物量単位での測定

 環境保全コストをかけた結果得た環境改善の効果  ・・・温室効果ガス削減量、汚染物質削減量、廃棄物削減量、有害化学物質削減量など

②環境会計の効果

 環境会計の効果は内部的効果と外部的効果に分けることができる。
 内部効果
 ⅰ、コスト対効果の把握ができる
 ⅱ、設備投資の意思決定材料になる
 ⅲ、従業員の意識向上になる

 外部効果
 環境会計情報を環境報告書にまとめて公表することによって、環境保全への取組を利害関係者に伝達することにより説明責任を果たすことができる。
 利害関係者:消費者、取引先、投資家、金融機関、地域住民、行政など
# by Entre_Preneur | 2007-06-17 00:00 | 環境会計